イボとは
「イボ」は、皮膚から盛り上がってできたものの総称です。
◎ウイルス性
尋常性疣贅
手足によくできるイボです。黒い点々(点状出血)がみられることもあります。自覚症状がないため、放置されることもしばしばです。放っておくと、大きくなり、他の部分にもうつり、数が増えます。出来ている部位によっては治療回数がかかるため、早期の治療をおすすめします。
青年性扁平疣贅
青年性と病名がついていますが、女性に多い疾患です。10代以降、顔の特に額からこめかみ、頬によくできます。ひとつの発疹は、皮膚の正常な色から、薄い褐色で、1~数ミリの平らに盛り上がったものです。自覚症状がないため、気がつくと多発している場合が多いのも特徴です。 自然に消えることもありますので、経過観察することもありますが、数が増えていく場合には、治療をおすすめします。
◎非ウイルス性
ウイルスの感染ではなく、皮膚の老化が要因となる遺伝的老人性イボは、正式には「老人性疣贅」(脂漏性角化症)と呼ばれます。中高年期に現れて年齢とともに増加しますが、稀に20代でも出来始めることがあります。
スキンタッグ
顔面、頭部、前胸部、背中、ワキの下などに多く見られますが、手のひらと足の裏以外、全身どこにでも発生します。皮膚色~黒褐色で、大きさは数ミリから2~3cmくらい、平坦なものから盛り上がったものまで様々な形の良性のイボです。
◎治療
局所療法
液体窒素…1週間から2週間に1度で治療をしていきます。
内服療法
ヨクイニン…はと麦からできた漢方薬です。液体窒素との併用が効果的です。青年性扁平疣贅は、ヨクイニンのみで治療する場合もあります。
生活上の注意
男性のひげ剃りする部分に多発して見られることもあります。小さな傷から感染しますので、剃刀を使うことは、発疹を増やす場合がありますので、注意が必要です。