巻き爪

巻き爪(陥入爪)

巻き爪とは

巻き爪(陥入爪)という呼び方は、爪が皮膚に食い込んだ状態の総称です。
詳しくは、2タイプに分かれます。

挟み爪

いわゆる巻き爪と言われるのはこのタイプです。爪の端が湾曲し、皮膚を挟み込む様に食い込んだ状態。

刺し爪

爪の端が棘状になっていて、それが皮膚に突き刺さった状態。進行すると、肉芽(にくげ)ができる。
「挟み爪」と比べて、爪の端は湾曲していない。

主な原因

深爪

特に足の爪は、深爪しないようにすることです。深く切ることにより、かえって巻き爪を生じやすくなりますので、注意が必要です。一度短く切ると、しばらくは痛みが楽にはなりますが、伸びてくると、また痛みが出てくるとともに、巻き爪が悪化する場合があります。

きつい靴

先が細い靴や、サイズが合わない靴などの着用でも、巻き爪の原因となります。またスポーツなどで、長時間、強い力が指先に加わることでも、原因になる場合があります。

歩行の仕方

足が地面に着く際、かかとから着地、最後に指先が離れるというのが正しい歩行です。それにより、親指の腹に力がかかり、巻き爪が予防されると言われています。また、足や腰が悪くそれをかばうように歩いていると、健康な足の方に付加がかかり、巻き爪が起こりやすくなるようです。

幅の広い爪

巻き爪になりやすい方に多くみられる特徴のひとつです。あくまで傾向ですが、幅の広い爪の方は、上記のことに気を付けてください。

治療

その方の状態、生活習慣などに応じて、最も適切な方法がご提案できるよう、治療のバリエーションを用意しております。

挟み爪

指の先端から見ると、食い込んでいるのが良く分かります。軽い場合には、食い込んでいる部分に綿花などを詰めてみてください。積極的な治療をご希望の場合には、<ワイヤー法>をお薦めしております。

ワイヤー法

形状記憶のワイヤーを爪の先端に装着し、食い込んでいる部分を押し広げるという矯正方法です。爪の白い部分が約3mm以上伸びていれば装着が可能です。一度装着すると、1~2ヶ月ほどそのままで生活していただきますが、指先に強い負担がかかること以外は、日常生活も普通に行えます。

◎施術の副作用
効果が出るまでしばらく痛みが生じる場合があります。

刺し爪

当クリニックでは、まず始めに伸縮性のあるテープを用いた<テーピング法>をお試しいただきます。刺し爪の方の多くは、この方法で改善します。その後は、深爪をしないなどの注意で、良い状態を維持できます。
症状が強く、<テーピング法>が出来ない場合には、<手術>を行います。

テーピング法

棘状になった爪が、爪の脇の皮膚に突き刺さっている状態を改善すると、症状も軽快します。そのために、爪の脇の皮膚を外側にどけてあげる必要があり、伸縮性のある布製テープを用います。毎日ご自宅で続けていただく必要がありますが、この方法により手術を回避できる方が多くいらっしゃいます。

手術

手術による治療では、主にフェノール法と呼ばれる方法が行われています。食い込んでいる部分の爪を根本から切除するため、全体的に爪の幅は狭くなります。局所麻酔で30分ほどで終了し、翌日から患部の入浴も可能です。

料金

1ヶ所 ¥7,000
2ヵ所 ¥12,000