湿疹・かぶれとは
特定の物質に触れることにより、赤み、ポツポツ、水ぶくれなどの発疹ができる疾患です。発症には、“刺激性”と“アレルギー性”、2つの機序があります。
◎種類
刺激性
初めて触れたものでも、一定の閾値を越えれば発症します。触れた部分に一致して発疹ができます。
アレルギー性
初めて触れた時には発症しません。原因物質に対してアレルギーが確立した後に、再び触れると、発疹が生じます。触れた部分を越えて発疹が広がります。
◎検査
原因物質を同定するために行います。
パッチテスト(貼付テスト)
原因として疑われる物質を肌に貼って調べます。判定は、貼付後、48時間後、72時間後の2回行います。
◎治療
原因物質に接触しないよう、気をつけることが第一に大切です。仕事上、やむを得ず使用するものの場合には、手袋などの使用が必要です。
外用療法
ステロイド剤…炎症を抑えるために欠かせない薬です。高い抗炎症効果があります。
内服療法
抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤 … 痒みが強い場合には、外用と併用します。