脂性(あぶら症)

脂性(あぶらしょう)とは

オイリー肌などと呼ばれますが「皮脂の分泌が過剰になっている肌」のことです。男性ホルモンの1種「テストステロン」やステロイドホルモンの1種「アンドロゲン」が、皮脂分泌を司っています。それらは、ストレスや生活習慣、遺伝的要因、加齢などの影響を受け、皮脂の分泌も過剰になると考えられています。その結果、脂性肌になってしまうのです。皮脂分泌が多い場合には、ニキビが出来やすくなり、毛穴に古くなった皮脂が詰まったままになると毛穴が開いた状態になります。また、皮脂が酸化することで肌がくすみやすくなるなどのトラブルも招きがちです。

過剰な皮脂分泌がある方は、適切に洗浄をすることが必要です。また、現代の医療では、分泌を抑制することもできます。

原因

食生活

もともとの肌質にもよりますが、食事による脂質の過剰摂取が皮脂の過剰な分泌の原因となる場合もあります。飽和脂肪酸を多く含むバターや牛脂、ラード、肉類、ショートニングなどは、まず摂りすぎないように気をつけましょう。ビタミン不足も、原因になる場合もあります。

生活習慣

睡眠不足や不規則な生活、ストレスなども、皮脂分泌に直接関わっている「男性ホルモン」のバランスが崩れがちになります。生活習慣を見直すことで全体のホルモンバランスが整い、皮脂の過剰な分泌も抑えられると考えられています。

不適切なスキンケア

脂性肌の方は、日頃のスキンケアに注意が必要です。スキンケア製品で、過剰な油分を与えすぎないことがポイントです。ただし、本来は乾燥や外的刺激から肌を保護する働きがあるため、皮脂はある程度は必要ということを念頭に置いてケアしてください。「部分的な脂性肌」(混合肌)という方も多いので、その場合には、乾燥しやすい部分には油分を補う必要があります。

症状

ニキビができやすい

毛穴に皮脂が溜まった状態を、ニキビ(白ニキビ・黒ニキビ)と言います。また、毛穴にはアクネ菌という常在菌が存在し、皮脂を栄養として増殖します。アクネ菌の増殖は、炎症したニキビ(赤ニキビ)として現れます。
ニキビについて詳しくはこちら >

テカり&ベタつき

脂性肌だと自覚するきっかけになるのが、肌のテカりやベタつき、女性ではお化粧崩れ、という方が多いのではないでしょうか。特に思春期は、皮脂の分泌が過剰になりやすい時期。肌表面の問題だけではなく、ニキビとして毛穴に症状がでることもしばしばです。ニキビはもちろん、テカりベタつきをケアしないまま引きずっていると、「赤ら顔」など他のトラブルへ発展することもあります。

毛穴の目立ち

毛穴開き、黒ずみも、脂性肌の方には根深いトラブルです。特に、鼻と鼻周りの毛穴のブツブツした黒ずみは、ファンデーションでもなかなか隠せず、かえって目立ってしまうこともあります。そもそも皮脂の分泌が多いTゾーンは、皮脂や汚れやたまりやすい部分。特に鼻と鼻周りは毛穴の開きが目立つ部分です。黒ずみの正体は、その毛穴に溜まった皮脂や汚れが酸化したものです。

治療

PDT(フォトダイナミックセラピー)

積極的に皮脂分泌を抑える画期的な治療法です。PDTについて詳しくはこちら >

※脂性肌のスキンケアは、カウンセリングにてご相談ください。